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マーメイドゴシック 牡丹・バジル

ちょっと前にやって放置してたので忘れかけてるからメモ程度に感想~

牡丹

思い返すとストーリーもまあそんなないなんかじんわーり進むルートでしたが、それが牡丹らしくもあるのかなー。

彼のルートのテーマは「言葉にしなくても伝わる」で、それってリディアが愛の言葉を奪われたっていう設定と一番親和性が高いものなのでそこはまあよかったかなあと思います。リディアも、使命が、人魚が、って考えてるの好印象だったし、まあそのあとの結局人間を選ぶあたりはもうひとつ何かほしかったけど、それでも、バジルとのアレコレも1番無理ない感じで不死が治ったり物語の動きもあったので驚きました。

ロゼゲーって基本的に、特に場所に関して動きがない、移動も同じ場所の繰り返しが多いのですごくマンネリ化するんですけど、牡丹のルートはそこが結構考慮されてて、アルメリアから船、海、藍、と場所が移動していったのはよかったです。

彼のルートは後半が特になんですけど、ひとつひとつのシーンがとっても美しくて、海が恋しくて泳ぐそのドレスで人魚みたいに見えるとか、船と併走しながら魚の群れと一緒に泳ぐ人魚だとか、それをはやしながら賑やかな海賊たちとか、水中でのキスだとか、人魚の物語としてベタではあるけど、これが見たかった!というのがたくさん詰まっているルートでした。藍でも悪戯する海賊たちも、逃げてきて草むらに寝ころがるのも、お花畑も、シーンとして美しいですよね。満足感あったな~。

他の海賊含めた絆も描かれるし、リディアの人魚バレも、弥彦の時は描かれないまま終わったけど牡丹ルートだと、そこをきちんと乗り越えて、群像劇っぽくもなってるのでそこもこのルートの好きなところです。

あとロゼなのに、両思い朝帰りが同じベッドで寝るだけ、とか、1年間手を出さなかったとか、唯一のセックス直前スチルは全然えろくないだとか、そういうのに謎の感動を覚えてましたw 牡丹の堪え性を褒めてあげたい~弥彦ルートとのバランスをとったのかもしれないなって思ってます。

 

バジル

王道ルートでした。まさに王子様と人魚のお話。とっても運命的だし、互いが恋に落ちていくのも頷けるなあ、綺麗な形だなあ、と素直に思えますね。バジルも優しい、いい奴だったなあ。

お互いがそれぞれの種族の代表だっていうのが肝で、使命としてやることやって、リディアは人魚側のことを考えた選択肢を選んでいかないと2人は幸せに結ばれないっていうのがとてもいいところだし、すんなり見てられました。

最初の方のお風呂のイベントとかすごく面白かったし、死なないからとあからさまに怪しいリディアをそばに置いて、接して、何もしらない無垢なこどもみたいに素直にバジルの話して感動したり悲しんだりするリディアが、慣れもしない色仕掛けをしてきたり震える手で暗殺しようとしてきたり、そういうのに触れながらバジルはリディアを好きになっていったし、そうやって近づいていく前半の2人はとても可愛かったです。

結局ロキとダンの謎が残りなんだった感はあるものの、海が黒いのは魔法のせい、という軽率結論だったし、幻蒼病だって病気じゃなかったし、何かの病気を併発してるならあんだけ研究施設だなんだってやってるガリレオなんかわかりそうなもんだとは思うけどなあ。あそこらへんはちょっと物足りないかな~。

まあでもロキルートをやらないとここらへんもまだ微妙にわかんないんでしょうね。

にしても、あのベストエンドの最後のスチルのダサさもうちょっとどうにかなんなかったのかなあ・・・w

バジルの思いに答えて、キスをして泡になって消えるエンドが好きでした。