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絶対階級学園

現実逃避にだら~と乙女ゲーをやってるんですが今は特に甲斐性がないので数本を平行してやってじっくりコンプを目指す作戦に出ています。以下メモがてら途中の感想。

 

絶対階級学園~Eden with roses and phantasm~ 初回限定版

絶対階級学園~Eden with roses and phantasm~ 初回限定版

レイ以外石ころ・薔薇(レイは石ころのみ)クリア済。真相はまだです。
早期予約してたの放置してたのを引っ張り出してきました。対アリと続けてやったんですけど久々にこうガッツリ重量のあるゲームを2本続けてやって、乙女ゲーってやっぱり面白いな~~!!って再確認できて幸せでした。
この時代に階級の学園モノか~って思ってたけど、やっぱりさすがデイジーデイジーさんだった…楽しい!恋戦記みたいな正統派を石ころでやって生々しいどろっとしたもの薔薇でやるっていうのはここの格差がすごいですね。石ころが真相へもつながるしある程度正史っていう扱いなんでしょうが、薔薇とバッドエンドあってこそのゲームだな、と思います。基本的にバッドエンド出すのは好きなんですが、それがこんなにこんなに楽しいゲーム久しぶりです。誰しもそんな強く高潔にはいられない、というか、権力とか待遇とか優位であること、あとは金銭的裕福であることかな。普通とされる女の子がそれらに憧れてしまう、っていうのは本当によくわかる感覚だと思います、だれでも。全部がそうではないですが、乙女ゲームの主人公はわりと聖女であったり清らかであったり、少なくともバッドエンドではない選択肢では「正しい」判断をしていることが多いので、こういう生々しい感覚すごくよかったです。最初は全部当たり前の感覚なんですよね、憧れっていうのも、そういうことに夢みるのも。それが少しずつズレていくのが本当にうまいし、もはや痛痛しいし、でもやっぱりデイジーデイジーさんらしい、「王道」っていうのが薔薇の方にもあったところなんかが、生々しさがありつつも、プレイ中最高に楽しい気持ちになれた要因かなって思います。何度も名前だしてアレですが、直前にやってた対アリなんかは、プレイ中もしんどいし、終わっても余韻でしんどいし、考察もしたり苦しみながらもでも面白い、っていう感じなんだけど、こっちはどちらかというと、楽しいって感じですね。全然ライトなわけじゃないんだけど。そういう匙加減はめちゃくちゃうまいゲームですね。

 

●陸石ころ
チョロ薔薇様かわいい。そんでこの男の、石ころになろうが何になろうが、自分は自分だっていう、根っこからの完全なる自信がとってもかっこいいし美しいですね。格差のある恋愛っていう王道をいってくれたので安心してプレイできました。下剋上CP楽しいです。

陸薔薇
愛だ恋だで、志あるかっこいい人間がどんどん崩れていくっていう話結構苦手なところあるんですけど、そういうところを描いてくるのが絶対階級学園ですよ。それでもそのディレクターさんかライターさんかの手腕でもってきちんとプレイしていて面白いし楽しい話にしてくれるという。ほんっとうに安心できるゲームです…。このルートやって妙にこのゲームを信頼しました。男を操って、最後には女王になろうっていう薔薇ネリ様最高です。あろ石ころもだけど、こういう最高権力者だったりトップのキャラと主人公のCP+組織の2番手(もしくは右腕)みたいな3人っていうのがめっちゃくちゃ鉱物なので、素晴らしかったですね…。

レイ石ころ
二面性が完全な別離の二面性でよかった。裏表のある木村良平はもう嫌だったんだ(真っ直ぐな役の木村良平が大好きなので)。機械の話するとすっげえオタクっぽくなる美形王子様萌えた~。完璧に見えるけど臆病な男っていうのも好みだったしプレイ前はそんなに好きにならないだろうなって思ってたけど全然そんなことなかったしキャラ単体で考えると上位で好きなので驚きです。薔薇はこれから。他のルートとか見てる感じ陸と違って「自分は自分だから薔薇」ってのではなく、「薔薇らしい自分」っていうキャラなのでもうなんかこわい。

壱波石ころ
記憶がもはや薄い…。中途半端なダメ男クズがとりあえず更生してよかった。それよりも石ころバッドの焼死が最高オブ最高だった!クズ男の自業自得!情状酌量の余地なし!ヒュー!!使い捨てられ線のキレちゃうネリちゃんもいいしもはやこれが正史でも全然いい…。

壱波薔薇
一番ぞっとしたしすっごく嫌な話だった…。基本的に主人公厨的なところがあるので、普通であるからこそ魅力的な女の子だったネリちゃんが壱波の恋とか好きとか気を引きたい、自分だけのものにしたい、っていう感情からどんどん大多数のうちのただの「女」になっていくっていう、乙女ゲーとして真っ向から正反対を行くルートなの、本当にしんどい…。そしてこういうことをしてくれるから絶対階級学園なんだなと思います。本当にすごいわ…。最後のスチルのネリちゃんの表情がもう絶妙です。

十矢石ころ
死ぬほど王道っていうかもはやもう慣れ親しみすぎて使い古されたネタのオンパレードでずっと変な意味でニヤニヤしたり笑ったりしてた。もうなんかいっそその白々しさがよかったし今となっては十矢とネリちゃんらしいなって思います。私はこの男が好きです。それと陸のところでも描いたけど、組織のトップと主人公のCP+2番手っていう3人がここでもあって!(ハルくんは2番手って言っていいかは微妙だけど)歓喜~!

十矢薔薇
こっちがもう石ころとは正反対の生々しさがあるの凄まじい…。すっごいすき…。他は薔薇やってから石ころの方が気持ち的にスッキリするかなって思いますが、十矢に関しては石ころからやるのがよかったかなって思います。石ころの時の、男としても、人間としても、あんなにかっこいい七瀬十矢っていう男が、その志には反するのにどうしても離れられなくなって、一人の女のためにどんどんかっこ悪くなっていく愛憎がこれまたこってり描かれてて!萌えたわ…。このルートの薔薇ネリちゃんが一番「薔薇に憧れる」っていうのを自然にやっているというか、その感覚がわかりすぎる、生々しくて、すっごい地続きな感覚でもって伝わってきたのでそこもすっごくよかったです。少しボタンが掛け違ってそのせいで、お互いに欲をぶつけ合ってるのいいなあ。

ハル石ころ
しっぬほど可愛かった…。ハルネリちゃんは絶対学園の絶対的なオアシスや…すべてが浄化され木々は揺れ花は咲き誇り小鳥たちが囀り、世界は平和になった。

ハル薔薇
石ころからやったのであまりの可愛さに薔薇やるのめっっっっちゃ嫌だったんですけど、もー嫌がっててごめん!!君たちは薔薇になろうと美しかったしオアシスだったし世界は再び平和になった。階級ものの乙女ゲーの王道が片方が陸石ころだったら逆位置の王道ルートがハル薔薇ですね。薔薇ルートと思えない綺麗な話でした。………………まあでも、それで終わらないのが、絶対階級学園ですよね!?薔薇のトゥルーエンドにスチルなかったなーって思ってたらまさかのバッドに薔薇唯一のスチルという!こういうところがほんっとうにお前のこと好きだよ絶対階級学園!もうまぎれもなく神ゲーだよ!しかももうめちゃくちゃの愛憎で大歓喜してしまいました…。そうだったね、薔薇のモチーフはサトゥルヌスだったもんね…。好きです……。

 

後半に行くにつれ描くのに慣れて長くなっていった…。

絵も綺麗だし、愛憎とかと清純なものとバランスもいいし控えめにいっても神ゲーかなって思います!今のとこ!真相がどうなるかはわからないですけど、とりあえず、設定資料ついてるらしいので公式でもう1本買おうかなと思います。前はアマゾンで買って十矢のCDをもらった。