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黎明のアルカナ

ネタバレしてるよ~。

 唐突に昨日にまとめ買いして一気読みでした。おっもしろかった~~~。

少女漫画的にはよくある、シーザ派かロキ派かってある程度わかれるような気がするし、途中も性愛かという描写もあったのに、兄妹オチのラストにびっくりしました。よくこれでいくって決断したなあ…。最終回、泣きながら頭抱えてました。というか最終巻付近はもうずっとそんな感じ…。

すごい漫画だった…。

ロキがナカバを性愛として愛していたか、それとも家族愛だったのかっていうのは意見が分かれるところですが、私は性愛もあったんじゃないかな、と思います。どっちかって聞かれたらシーザ派だったけど、終わってみるとロキの話だった…って呆然としたし、考えてるのはロキのことばっかり……という。背負いすぎだったなあ。すごい自己犠牲だった。

誰しもが必ず誰かを愛していて、それぞれ過酷ではあるんだけど誠実で切実で優しい話ですよね。

 

この漫画、選択肢っていうものがナカバに存在して、それを自ら選んでいって、するんだけど、この構造がめっちゃくちゃゲームっぽくてさ~。キャラ配置もぽいし…これ乙女ゲームにしたらここがフラグでここが分岐で…って考えるのめちゃくちゃ楽しいです!まあそもそも、ナカバとシーザがラブラブじゃないって設定がなくなるのはアウトだからまず大前提で無理な話ではあるんですけど、こまけえことはいいんだよ。

ていうか、こういう、こっちに進んだらこうなる、あっちに進んだらああなる、っていうのを主人公が知った上で、選択をしなければならないっていう乙女ゲーとかあったら面白そうじゃないですかね!もうあるのかな?わかんないけど。ここういう形の主人公とプレイヤーの明確なシンクロも面白いし!軽い気持ちで選んでる選択肢の価値をめちゃくちゃ重くしたようなゲームやってみたいです。身を切る思いで選ぶ。最善の選択肢があるわけじゃなくて、どっちかを選択しなくちゃいけないっていう。

各ルートで未来を選んでいきながら救えなかった命を絶望したりして、全ルートおわったら最後にロキルートが出来るようになるんだろうな…。ロキ一周目はそれでも強制バッドくらい手が込んでてもいい……。全部終わったら大団円をくれ…頼む…。

 

ま、つい大団円をくれ…って言っちゃうけど、漫画のラスト本当に美しい形だったなあって思います。こういうのつい軽率に言っちゃうのよくないなあ。